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私とロシア Я и россия

東京ロシア語学院の学生です。

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全国ロシア語コンクール優勝まで①

私の通う東京ロシア語学院は、日本で唯一のロシア語専門学校です。学院に興味を持ってくださる方に少しでも情報をお知らせしたく、エピソードを紹介いたします。

※関係者の方で不快に思われる方がいらっしゃいましたら削除いたしますので、お知らせください。

私は、全国ロシア語コンクールの初級部門で優勝しました。

絶対に優勝したい!と思う気持ちが強かったのは間違いないのですが、私は優勝の必要条件を満たしただけで十分条件を満たしていたわけではありません。必要条件とは、スピーチ内容を全て暗記していたこと。私には優勝に相応しいだけの学力もなかったし、この優勝は私だけのものではない。自分の中での十分条件とは、誠実さと実力でしょう。山内先生と2人で取った、あるいは皆のバックアップで取れた優勝でした。

東京ロシア語学院は、全国ロシア語コンクール主催でもあるため、コンクール前の事務局は学生とある程度の距離を取ります。スピーチ内容の話はしないし出来ないし、審査員でもある学長とは顔を合わせることもありません。名誉あるコンクールをとても大切にしているのです。そのため、講師とトレーニングをします。

私の優勝までの過程を書き出してみます。

①申し込み

申込期限が5月27日(月)、ロシア語検定の次の日でした。私は4月末からずっと体調不良で、GWも土日もほとんど寝ていたし、検定の勉強でいっぱいいっぱいでした。授業の内容を覚えてなくて注意されたし、かなり不真面目。そしてコンクールの申し込みは滑り込み。原稿のことなど何も考えていなかったので、タッキー先生に相談したあと、帰宅路の経堂→新宿間でリサーチして、新宿→神保町間で走り書きをして、神保町→自宅までで最終チェック。自宅から山内先生に和文・露文(翻訳機)の内容をメールして、添削お願いします!と頼む無茶ぶり。自信があったのは事務処理能力だけ。山内先生から戻ってきた露文をそのまま日本ユーラシア協会に送り、和文すぐ送ります・・・あ、文字数合わない・・・直ちにワードで修正し、再送。コンクールの仕組みが何も分からなかったので、皆さんを散々振り回す結果となりました。反省。

②聞き込み

ネイティブの朗読をSNSで依頼しようと思っていたら、山内先生がネイティブ講師に依頼してくれていました。5月30日ガリーナ先生の授業で音声を録音。i-phoneで直接録音したら、全然聞き取れない・・・1,ゆっくり、2,通常と、2回も録音させてもらったのに水の泡。とれていませんでしたって言えない。そのことを相談したら、次の日メールでガリーナ先生の音声が送られてきました。6月1日は学院の健康診断で経堂へ。取り込み方がよくわからなくて、i-tunesの使い方を先輩に相談したことを覚えています。ヘッドフォン購入が同日、6月2日(日)に8~10時間くらい、掃除したり洗濯したりブログ書いたりしながら、ずっと聞きました。

素人の浅知恵ですが、私が行ったのは音を聴覚野で留める、左脳ではなく右脳を使ったのだと思います。何というか、音楽をかけながら勉強してたような心地良さだったので、言語の暗記にしなかった。どうせ側坐核(やる気の脳と呼ばれる部分)でストレスと判断されると長く続かない。ラスト3日での暗唱がクリア出来たのは、この時の下地が大きかったと思います。

音は、空気の振動であり、耳から入った空気振動が鼓膜を震わせ、耳小骨→蝸牛→電気信号に変換され、その情報は延髄→視床を通って大脳の聴覚野に伝達され、言語はこの先に言語野へ情報として伝達される(面白いほどよくわかる脳のしくみ 高島明彦・監修)。

③練習

咳がひどく、朗読を聴けない日々が続きました。延髄はくしゃみや咳の働きに関係するそうなので、体調不良時に聴くと疲れてしまうのでしょうか。6月7日(金)は会社も授業も休み、熱っぽくて動けなかったことを覚えています。そんな時に困るのは、食事です。作ったり、買いに行ったりも出来なくて、何も食べられないからますます弱っていました。土日もずっと寝ていました。

さらにメールを見返してみると、6月12日(水)山内先生と、6月13日(木)ガリーナ先生の授業で、6月14日(金)早退してロマン先生・山内先生・(一般部門で優勝した)イリヤの4人と、授業前の佐川先生と、6月15日(土)山内先生と、佐川先生や3年生たちと、卒業生先輩たちと。以下、日記。

6月11日 山内先生へのメール内容を一部抜粋

自身で確認したところ、15文節中5文節まで暗記し、朗読のスピードは2分17秒です。

つまり、レジュメを見ないと分からない。学院へ行くとイリヤを見かけ授業後も2~3時間ほど練習していることを知る。木曜も変わらずプラトー(一時的な停滞状態)。いや、そもそも何もやってないのに言わないか。出場者みんな欠場になれば…と思うくらい何も出来ず、苦しい。

6月14日 ロマン先生たちと

仕事を急遽15時に早退し、イリヤのリハーサルに加えてもらう。2文節に間違い。ロマン先生バージョンの朗読も録音させてもらう。単調で眠くなってしまうから感情をこめなさいとアドバイスをもらう。イリヤに出だしが入りやすい(簡単なロシア語のため、聞きやすい)と褒められ自信がつく。山内先生から、「в университете 」と「в средней」の発音が出来ていないと指摘される。佐川先生から、「друг」「интересуется」を指摘される。佐川先生には一切レジュメを見せなかった(私のロシア語が聞き取れるか知りたかった)のに、無くても暗記し、答えが出せてすごい。私なら日本語でもできない。他の先生方にはなかったので、とても新鮮。奮発して回転ずしで夕飯を食べた。久しぶりにちゃんとごはんを食べられて良かった。19時~21時まで授業を受けたが、体調が悪くて覚えていない。

6月15日 山内先生たちと

体調不良で起きることが出来ない。朝、トイレに行くと1週間遅れて生理がきた。普段は遅れないし計算していたのに、食事をしなかったせいか、緊張のせいか、わからない。いつも以上に重く、腹痛、眠気、吐き気までひどい。当日じゃないだけマシか。山内先生は男性指導者なので言い出せず、約束の時間に遅れる。理由を言ったら固まりそうだから止めておこう。「в университете(大学で)」「в средней школе(中学で)」は今日も出来なかった。山内先生が舌の動きと口の形を教えてくれた(誤解の無いよう補足すると、山内先生はロシア語音声学が専門のため、発音の説明が誰よりも巧い)。私は大変恥ずかしがりなので口の動きを見つめられると照れ笑いして言えなくなるけれど、山内先生は私がどんなに見つめ続けても照れ笑いしないからすごい。コンクールの強敵である高校生は何年勉強していても初学者として出場できるルールとなっており、大変耳が良いからこちらは演技力で勝負しましょうと提案される。暗記しなければ私は入賞すら難しいとも。自宅から経堂までの道のりで、この日はロマン先生の感情入魂スピーチを聞いていた。

山内先生ご帰宅のため、続きは3年生の練習に混ぜてもらった(担任は佐川先生)。イリヤのスピーチは既に仕上がっているのに、まだまだ完成度を上げるようだ。生徒たちも頑張っているけれど、佐川先生の愛情も深い。ご本人は卑下するけど生徒たちから慕われ優しさも人柄も見えてきて胸がいっぱいになる。仕事感半端ない山内先生は、私(生徒)を愛しているのだろうか??→後日知ったエピソードは改めて書きます。

事務局には相談できないので(しても答えてくれない)、ユーラシア協会バザーに来ていた卒業生を捕まえて強引にスピーチを聞いてもらった。嫌な顔ひとつせず、長い時間ずっと聞いてくれた先輩方に感謝。学院出身者は、後輩への愛がある。

20時頃に学院を出て自宅へ。実家の父が近くに来ていたけれど、食事にも参加せず。おとーさま、明日父の日なのにゴメン。どうせ家に帰っても作らないし、食材もないので、1人で韓国料理レストランへ。スンドゥブで身体を充分温めよう。お風呂入るのも辛いけど、シャワーを浴び、湯舟に浸かった。体調を整えるのに精一杯で、美容にまで気が回らなかった。

つづく。


| Японский дневник 日本語の日記 | 14:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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