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私とロシア Я и россия

東京ロシア語学院の学生です。

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ロシア文学の鬱蒼なる森を探索する

2017年6月に書きました。2年前の私より。

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よく行く図書館に掲示されていた、赤いポスター。



私は割とロシア文学が好きで、東京大学は家から近いし、面白そうだし、空いてる日だし、公開講座を聴きに行ってみました。



表題は「ロシア文学の鬱蒼なる森を探索する」。

ドフトエフスキー、トルストイは二本の大木(二大巨匠)、チェーホフは古くなった大木を土に還した(新しい形に蘇らせた)と締めくくり、実に文学者らしいお話でした。

二本の大木については皆様もご周知のことと存じますが、私はチェーホフなんて「かもめ」しか知らなかった…。それもタイトルを知ってる程度で読んだことない 笑

ご講義で、チェーホフの「ワーニカ」「眠い」などを取り上げられていましたが、こちらの作品は児童虐待をテーマに面白くかつ短く書き上げた作品だそう。

↓ 以下、ネタバレあり ↓

日本に児童文学として出版された時、「眠い」の締め、奉公先での子守や虐待に疲れ果て疲れ果て眠れず、少女はやがて理性すら失い、赤子を殺せば解決する!と考えるに至り、絞め殺して安堵し深い眠りにつく…。と怪談話風な悲劇のラストを抜かしてしまい、何の話だかわからない物語となっていたそう。

「ワーニカ」はわずか9歳の少年が両親が亡くなり奉公に出され、虐待や空腹で辛くて唯一の身内である田舎のじいちゃんに手紙を書きます。戯れで教わった読み書きで一生懸命書き上げますが、宛名は「村(田舎)のじいちゃんへ」もちろん届くことなく…。ロシア語では、「村(田舎)のじいちゃん」が「宛先不明」の意味を含めているそうです。

面白いお話を伺い、のちご講義をなされた沼野先生ともツーショット!



「あなた、何者ですか?」

そんなお言葉を、交わさず躱して、ソソクサと退散。今日も良き一日でした。



先生の訳書に、新訳チェーホフ短篇集がありますので、ぜひお読みください。10分程度で読めるとのこと。私、これから買いに行きます。笑

| Русская литература ロシア文学 | 07:18 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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